HR(ホームルーム)が終わって、

靴箱へ行く。

ふと校門の方を見るとバイクが止まっている。

まさか…


私は走ってバイクの方へと向かう。

「悠…?」

バイクに跨っている人が振り向いた。

「おせーよ。さやか」

と言ってニカッと笑ってくれた。

ドキッ!

かっこいぃ…



ほら。と言ってヘルメットを渡してくれた。

乗れと言うのですね。

無免許に命を預けます。

私は死ぬ覚悟でバイクに跨った。

ーブォォォォンー

やっぱりエンジン音すごっ。

ハーレー?ってゆーのかなこのバイク。

持つところが、天に向かってるようなバイク。



あーだこーだ考えている内に

倉庫?的なところについた。

「おりろ。」

私はおりた。

「悠、ここどこ?」

なんか、怖い。

「俺らの倉庫。」

倉庫で合ってた。

てか、俺ら…?

皆でお茶会とかするのかな?

「ついて来い。」

そぅ言われてついて行く。

ドアを開けると、ヤバそうな人達がいっぱいいた。

「ひぃっ」

小さい声で叫ぶ。

気づくと私は、悠の服の袖をちっちゃくつまんでいた。


階段を上がり、部屋の中に入る。


ここにも怖い人が5人いた。


私をこんな怖い人達の溜まり場に連れてきて悠は何する気?



「座れ。」

そう言われたけど、座れるところないよ。


ソファーは怖い人達が占領している。

あんな所座りたくないよ。


「いい。私立ってる。」

そうか。と言って悠が話し始めた。

「今日からこいつは、この倉庫に出入り自由とする。
のちに皇妃とやる女だ。
まだこいつが認めてないし、言ってないからまだ皇妃に決まったわけじゃねぇ。だが、いつか必ず皇妃…俺の女になる。
だから今日からこいつを全力で守るように。頼んだぞ。」

皇妃…? 女?

守るの? 私もその人守るの?


「さやか。自己紹介しろ。」

「う、ぅん。

金城高校1年の如月さやかです。
よっ、よろしくお願いします!」

ーパチパチパチー

なんか、拍手が起きた。

「次、宗馬。」

「うぃ。

金城高校3年の篠崎宗馬(シノザキ ソウマ)だ。
皇龍の副総長だ。
よろしく。」

「よっよろしくお願いしますっ!」
皇龍って何。

「次、奏多。」

「はぃ。

金城高校3年の 柏木要だよ!(カシワギ カナメ)
よろしくね!
さっちゃん♪」

さっちゃん?!

「よっよろしくお願いします」

さっちゃん…て…

「次、光太郎」

「はい。
金城高校2年の 櫻井 光太郎だ(サクライ コウタロウ)

よろしく。さっちゃん。」

と、笑ながら言う。

さっちゃんって恥ずかしいからやめて欲しいな…

「フッ。 次、俊哉。」

悠も笑ってるのし…

「クックッ…。
金城高校2年の…金森 俊哉…。」

こいつ笑い耐えてるし。

「次、剛。」

「ヤダァ〜!その名前やめてよぉ〜!
っんもぉ。悠のいじわるぅ♡」

…何この人…

イキナリ強烈な奴きたよ…

「わりーわりー。つい。早く自己紹介しろよ。 エリザベス。」

名前も強烈だな。おい。

「金城高校2年のぉー
エリザベスよ♡」

本名教えろや。

「よっよろしく、エリザベス。」

エリザベス…呼びにくい…

「さやか、こいつ喧嘩の時、男に戻るから。」

だろーね。喧嘩の時も女だったら

ドン引きだよ。

今もドン引きだけど。

「最後に改めて、俺の自己紹介な。
俺は、金城高校3年の 新堂 悠。
皇龍の総長だ。」

皇龍ってなんなの。

「悠。皇龍って何?」

「皇龍は、ここらじゃNO.1の暴走族グループだ。」

ふーん。

って…え? は?

って事は…

「私が今居るのって…」

「そぅよ♡ 皇龍の溜まり場♡」
エリザベスが言う。

エリザベスが言うと、実感湧かない。

「じゃあ私って…今…暴走族さんの溜まり場に居るってわけですか?」

「そうなるねっ♪」
要が言うのも実感が全く湧かない。

とりあえずは、暴走族さんの溜まり場にいる。というわけですね。

何と無く理解できた。