「は、隼人くん!?苦しいよ。」
「・・・鈴。」
あたしの名前を呼ぶ声が、いつもと少し違って。
優しくて優しくて、まるで壊れそうなガラスに触れるかのような優しさで。
でも、悪魔なのはそのままで・・・。
「鈴。俺、鈴とずっと一緒にいたい。絶対離さないからな。」
あたしを抱きしめる力が強くなって、呼吸ができないくらいに苦しくなった。
「隼人くん・・・。」
「あのさ、すげぇ真面目な話するけど。」
「うん・・・。」
「鈴は、自分がウサギじゃなくなってもいいと思う?」
「え?」
「だから、今は宇佐美 鈴だからウサギだろ?・・・橘 鈴じゃ嫌かって聞いてんだよ。」
・・・え?どういうこと?
あたしが宇佐美じゃなくて、橘になる??
それって、それって、それってつまりは・・・
「あと1年経ったら、結婚してよ。」
隼人くんはあたしを抱きしめる力を弱めると、キスした。
そのキスは止まることなく、ずっと深くあたしと隼人くんを繋げ続けた。
やっと唇を離してくれた隼人くんは王子様の笑顔で言ったの。
「結婚しよ、鈴。」
あたしは泣いて、頷いた。


