あたしはウサギ。~飼い主は悪魔さん~2



「は、隼人くん!?苦しいよ。」


「・・・鈴。」


あたしの名前を呼ぶ声が、いつもと少し違って。


優しくて優しくて、まるで壊れそうなガラスに触れるかのような優しさで。


でも、悪魔なのはそのままで・・・。


「鈴。俺、鈴とずっと一緒にいたい。絶対離さないからな。」


あたしを抱きしめる力が強くなって、呼吸ができないくらいに苦しくなった。


「隼人くん・・・。」


「あのさ、すげぇ真面目な話するけど。」


「うん・・・。」


「鈴は、自分がウサギじゃなくなってもいいと思う?」


「え?」


「だから、今は宇佐美 鈴だからウサギだろ?・・・橘 鈴じゃ嫌かって聞いてんだよ。」


・・・え?どういうこと?


あたしが宇佐美じゃなくて、橘になる??


それって、それって、それってつまりは・・・


「あと1年経ったら、結婚してよ。」


隼人くんはあたしを抱きしめる力を弱めると、キスした。


そのキスは止まることなく、ずっと深くあたしと隼人くんを繋げ続けた。


やっと唇を離してくれた隼人くんは王子様の笑顔で言ったの。


「結婚しよ、鈴。」


あたしは泣いて、頷いた。