「あれ?何で、戻ってきたん?那奈ちゃんら…?」

ポカンとした顔で聞いてくる波留ちゃん。

「波留ちゃん、裳夏とずっと一緒やった?」

「えっ?何ゆってんの、那奈ちゃん。裳夏と帰り道からずっと一緒やで?」

「ほんまに?」

「ねぇ、裳夏一度家に戻らんかった?」

「どしたん?2人とも真剣な顔してさ、家に帰ってるんやったら…ランドセル下ろしてくるやろ?」

「あっ…そっか!
ランドセル…」


裳夏のランドセルは…裳夏の肩にしっかりと背をわれていた。

「みぃちゃん!」

キョトントする波留ちゃんと裳夏2人に、私たちは一再の事情を話した…。