少し遅くなったランチを食べに行こうということになった。

「どこに行く?」

「私のオススメのお店に行く?パスタとか好き?」

「好きだけよ。じゃあ代夏ちゃんのオススメで」

「うん」

代夏に連れられて、少し入り組んだところにある小さな店に入った。

喫茶店みたいな作りで座席はそう多くないが、雰囲気は悪くない。

流れてる音楽はクラシックのようだが堅苦しくない。
「いらっしゃいませ。あぁ代夏ちゃん、こんにちは」

「こんにちは」

馴染みなのかここでも代夏は店主に名前を呼ばれていた。

オレたちは一番奥の席に座った。