走っても走っても、ジュンの背中には追い付けないし、騒がしい声からも遠ざかっている気がする。
普段は暗いといっても、外灯やら家から漏れる明かりで視界が狭くなるなんてことはなかった。
けど、今は足下さえはっきりと見えない。
声が聞こえていても、そこがどこからなのか、まったくわからない状態だった。
これだけ暗ければ、月や星が出ていれば、綺麗なんだろうけど……
今の私には空なんか見上げる余裕はない。
それどころか、覚束ない足下のせいで、ドタっと豪快に転んでしまった。
痛い……
暗い……
痛い……
もう、やだ……


