「すげぇな。一体どんな手使ったんだよ?もう、骨抜きか?」 「はっ?!」 思わず出てしまった声。 「あれ?顔に似合わずハスキーボイスなんだな」 「悪かったわね、童顔で!!」 あれ?違うか? 童顔じゃなくて低い声って言うべきだった?! まぁ、どっちでもいいか。 そんなことより、早く人違いだってことを説明して帰ろう。 「あぁ、わかってる」 ん?何? 考え事をしている間に会話をしていたのか、私の耳には突然、元痴漢野郎の声が入ってきた。