瑠伊の知り合いかもしれないから、失礼なことはしたくないけど……
この男が何者かわからないうえに、こんな質問してくるから、頭の中が騒がしいことになっていた。
「ま、それはいいんだけどよ。ちょっと付き合え」
「はっ?」
「いいから来いよ」
捕まれていた左手を思い切り引き寄せられた。
かと思うと、そのまま歩きだす男。
やっぱり、痴漢なんじゃん!!
でも、大きい道があるほうへと歩いてる。
一体、なんなわけ?
引きずられるように連れていかれた先には、一台のバイクが……
「乗れ」
「はい?」
この男、頭おかしい?!
知らない人には着いていかないもんでしょ。
小学生だって、知ってるって。


