だから、この瞬間だけは嫌いから好きに変わるんだ。 「とーちゃん……」 「純麗、智樹だろ?」 「うん。智樹……」 とーちゃんはこの時だけ、私に智樹(トモキ)と呼ばせる。 昔からずっと“とーちゃん”だったのに…… 何故かこの時だけは……