もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~


あの子達が話していた場所は確かにここだよね?



ナンパされる所か、人さえ殆どいない。



さっきまでのドキドキ感を返せよ!!と悪態を吐きながら、壁へともたれ掛かった。



いきなり、怠さが全身を襲う。



期待なんて、するもんじゃないな。



わかっていたはずなのに、久しぶりの胸の高揚に舞い上がってしまっていた。



期待が外れた時は、こんな風にどうしようもない虚しさが私を疲れさせる。



今更、学校へ戻る気にはなれないし……



帰るとするか。