とーちゃんにバレてないとわかった途端に、緊張の糸が切れ、どっと疲労感を感じる。 良かった。 本当に良かった。 とーちゃんに軽蔑される心配はなくなった。 縁を切られる心配も。 リュウが知っていれば、とーちゃんに話しているはず。 ……ってことは、探偵より凄い人は私のバイト内容までは調べられなかったか、調べなかったんだ。 やるじゃん!! 探偵より凄い人。 「繁華街に出たいのはわかるけど、程々にしろよ。純麗は女の子なんだから」