本当はきちんと言葉にして伝えたかった。 髪の毛は痛いけど大丈夫って。 遅くなんかないよって。 けど、込み上げてくる想いを押さえるのに必死で声が出てくれない。 だって、とーちゃんが優しい声を出すから…… とーちゃんが…… 私の信じていたように…… 私を助けに来てくれたから…… 嬉しくて、嬉しくて、こんな状況になったことさえ、幸せだと思ってしまう。