チャラチャラした外見に、軽い喋り方。 そんなリュウのどこからそんな声が出たのか?って問いたくなるような不釣り合いな声に男の動きはピタリと止まる。 でも、男の動きが止まったのは…… リュウの声のせいじゃない。 「やっぱりお前だな?」 「いいから、まずその手を離せ」 男が動けなくなったのは、リュウの目付き。 先程までとは、全く違うその瞳に私までもが動けなくなってしまう。