もうスキすぎて~ヤクザに買(飼)われた少女~


いつの間にか熱くなって、身を乗り出していた私達は同時に定位置に戻った。



その間の少しの沈黙が、私の耳に楽しそうな声を届ける。



周りは楽しそうにしてるのに……



この男に関わっている限り、私には楽しい日さえ訪れないような気にさえなってくる。



関わらないようにしなくちゃ。



それでなくても、楽しい日常ではないのに、憂鬱な日常にだけはしたくない。



でも、こんなことはこれから感じる沢山の苦しみの序章に過ぎなかった。



それを選んだのは私。



結局、私が自分自身で選んだ道だった。



「やるより無理なことなんてあるのかよ?」



「はっ?」