それなら、それでもいいか。
真由子に対して不思議な感情を覚えてからは、変に拘らず、素直にそう思えるようになって来た。
少なからずとも、やっぱり嬉しいから。
俺のことを、ここまで気にかけてくれている人の存在が。
ちょっと前までは、それを認めることができなかった。
と言うか、目を向けることすらままならなかった。
心優の幸せを願う気持ちと、どこかで諦めきれない気持ちの間で押し潰されそうになりながら、毎日を過ごすことに精一杯だったし、そのせいで、心が狭くなって、すっかり卑屈になってしまっていたから。
それなのに、その間もずっと真由子は、必死に俺を慰めようとしてくれていた。
冷たくしても、反応がなくても、凍り付いた心を溶かすために頑張ってくれた。
心優を完全に忘れた訳ではないけど、落ち着いて周りを見られるようになった今ならわかる。
あいつがどれだけ反省し、努力を重ねて来たのかを。
俺のことを思ってくれていたのかを。
真由子に対して不思議な感情を覚えてからは、変に拘らず、素直にそう思えるようになって来た。
少なからずとも、やっぱり嬉しいから。
俺のことを、ここまで気にかけてくれている人の存在が。
ちょっと前までは、それを認めることができなかった。
と言うか、目を向けることすらままならなかった。
心優の幸せを願う気持ちと、どこかで諦めきれない気持ちの間で押し潰されそうになりながら、毎日を過ごすことに精一杯だったし、そのせいで、心が狭くなって、すっかり卑屈になってしまっていたから。
それなのに、その間もずっと真由子は、必死に俺を慰めようとしてくれていた。
冷たくしても、反応がなくても、凍り付いた心を溶かすために頑張ってくれた。
心優を完全に忘れた訳ではないけど、落ち着いて周りを見られるようになった今ならわかる。
あいつがどれだけ反省し、努力を重ねて来たのかを。
俺のことを思ってくれていたのかを。

