幸せになる方法〜「ずっとそばにいたのに.....」スピンオフ〜

.....心優なのか?

いや、そんなはずはない。

心優への思いが強すぎて、俺は夢でも見ているんだろうか.......



雪でぼやけている上、遠目だからハッキリと確認するのは無理そうだ。

駆け寄りたいけど、声をかける勇気が出ない。

怖気づいた弱気な俺は、その場で立ち尽くすことしかできない。



心拍数が急上昇して、どんどん胸が苦しくなって来る。

グズグズしているうち、俺の部屋の前にいた後姿しか見えない心優が、足早に階段を下りて来る。

下まで来れば、顔がよく見えるかもしれない。



心優だったら、本物の心優だったら.......俺は、何て言えばいいんだろう。

嬉しいはずなのに、言葉が浮かんで来ない。

どんな顔をしていいのかもわからない。



ドキドキしながら曲がり角に隠れて待っていると、心優の幻がこっちに向かって歩いて来た。

一歩一歩近付いてくる足音に、胸が高鳴る。

でも俺に気付かず、急ぎ足で通り過ぎて行くその姿を見て、目を疑った..........