幸せになる方法〜「ずっとそばにいたのに.....」スピンオフ〜

「アンが、パーティするなら、知り合いの神父さん呼んでくれるって言ってたから、簡単な結婚式みたいなの、できると思うよ。」

「そっか。じゃあ、指輪、買いに行こうか。ちゃんとした結婚指輪。」

「うん。」

「ずいぶん遅くなっちゃったけど、夫婦になった証だから、カッコいいの、探しに行こう。」

「うん。」



もしかしたら、自分に自信がないばっかりに、俺は余計なことを考え過ぎていたのかもしれない。

俺は心優を愛していて、心優も俺を愛してくれている。

本当はきっと、それだけで良いんだと思う。



でも、周りの人たちが俺たちを「夫婦」として認め、こんなにも祝福してくれることが、最高に嬉しい。

区切りとして相応しい場所が、俺たちを思いやってくれる人たちに用意されているなんて、幸せ以外の何物でもない。