それなら嬉しいけど、だからって、何のメリットがあるのかと言われれば、正直、自分でもよくわからない。
なのに、二人に喜んでほしくて、どうすれば笑顔になってもらえるのか、最近の俺は常に考えている気がする。
だいたい、今までの人生の中で、家族でも恋人でもない誰かのために、こんなに積極的に頑張ったことってあったかな。
すぐに思いつかないってことは、きっとなかったんだろう。
何故なら、自分で言うのも変だけど、いつも賑やかな親戚たちに囲まれ、末っ子なのをいいことに、俺はみんなに適当に甘やかされて生きて来た。
ゆるキャラなのが幸いしてか、友達にも恵まれて来たし、黙っていても手を差し伸べてもらう機会の方が、俺の人生の中には圧倒的に多かったと思う。
それが、ここへ来てこの状態だ。
俺はどうしちゃったのかな?
一体、何に突き動かされて、こんな風になってしまっただろう.......
「あっ、やべっ!! もうこんな時間だ。」
「ホントだ。ごめんね。温人に付き合わせちゃって。」
「いいよ、そんなの。俺も楽しかったし、温人と仲良くなれて嬉しかったから。」
「でも......。」
申し訳なさそうな彼女と正反対に、温人がニコニコしながら、立ち上がった俺のズボンを引っ張っている。
まるで、家に上がって、もっと一緒に遊ぼうって言ってるみたいな笑顔だ。
なのに、二人に喜んでほしくて、どうすれば笑顔になってもらえるのか、最近の俺は常に考えている気がする。
だいたい、今までの人生の中で、家族でも恋人でもない誰かのために、こんなに積極的に頑張ったことってあったかな。
すぐに思いつかないってことは、きっとなかったんだろう。
何故なら、自分で言うのも変だけど、いつも賑やかな親戚たちに囲まれ、末っ子なのをいいことに、俺はみんなに適当に甘やかされて生きて来た。
ゆるキャラなのが幸いしてか、友達にも恵まれて来たし、黙っていても手を差し伸べてもらう機会の方が、俺の人生の中には圧倒的に多かったと思う。
それが、ここへ来てこの状態だ。
俺はどうしちゃったのかな?
一体、何に突き動かされて、こんな風になってしまっただろう.......
「あっ、やべっ!! もうこんな時間だ。」
「ホントだ。ごめんね。温人に付き合わせちゃって。」
「いいよ、そんなの。俺も楽しかったし、温人と仲良くなれて嬉しかったから。」
「でも......。」
申し訳なさそうな彼女と正反対に、温人がニコニコしながら、立ち上がった俺のズボンを引っ張っている。
まるで、家に上がって、もっと一緒に遊ぼうって言ってるみたいな笑顔だ。

