ドロップアウト


その日は夜遅くに家に帰った。

玄関を開けると、仁王立ちで親父が待っていた。

そして直ぐに拳が飛んできた。

「何回、停学くらえばお前の馬鹿はなおるんだ?」

かなり怒っている親父に何も言い返せない俺…。

…クソッ、龍崎の奴を引きずってでも道連れにすりゃぁ良かった。

そんな事を思っているうちに2発目が飛んできた。

俺は軽く吹っ飛んだ。

お袋は「また始まった。」と呆れた顔で見ている。

「俺の言葉、無視してんじゃねぇぞ!」

怒鳴る親父。

「答えろ!オメェの馬鹿はいつ直る!」

「知るかよ。」

「知るかよ?…親に向かってその口の聞き方は何だ?」

やばい!何とか言い訳しなければまた殴られる!

「いやっ…口が滑った…といいますか…その…すいません。」

親父は少し微笑み

「もう、遅いッ!」

と言った。

そして3発目の拳が飛んできた。

結局殴られた…。