ドロップアウト

「お邪魔しました。」

そう言って帰っていったヨネ。

龍崎はテレビを見ながら「おぉ、ご苦労さん。」と言って手を挙げた。

俺は玄関までヨネを見送った。


「お前呼び付けたんだからさ、見送りぐれぇしろよ。」

と俺が言うと龍崎は

「見送りなんかしたら寂しくなんだろ。そしたら帰したくなくなんじゃん。」

とテレビを見ながら言った。

「…そうかぁ?」

「そうなんだよ俺は。」

そう言って龍崎は微笑んだ。



そして俺達はいつの間にか眠っていた。

テレビの声だけが妙に響いていた。




 お前の一つ一つの言葉を思い出すと、あの時の言葉の意味を今になってようやく理解できる…お前の辛さが滲み出てた哀しい表情も今になってようやくわかる……今更わかっても、遅ぇんだよな。