ドロップアウト

「あっ、母さん今日は友達と買い物したりするから、昼は適当に食べなさい。」

とお袋が微笑みながら言った。

「今日はじゃなくて、今日もだろ。」

俺がそうボソッと言うと

「何か言った?」

とお袋が睨みを利かせてきた。

…マズイ。

「楽しんできなよ。」

と俺は笑顔で答えた。


俺の茶碗を洗った後、お袋は顔を塗りたくり普段着とは全く違う、洒落た服装で出掛けていった。


「俺、焼きそば食いてぇ。」

昼前になって、龍崎がテレビを見ながら言ってきた。

「作って食べればいいだろ。」

と俺もテレビを見ながら言った。

「じゃあ、作ってくれ。」

「嫌だ。」

「作れよ。」

「嫌じゃ。」

「作れッ。」

「テメェが作れッ!」

「十三!作れッ!」

「嫌だっつってんだろ!!」

と俺が言うと、龍崎は立ち上がり電話の方へ向かった。

そしてどこかに電話をかけた。

「おぉ、俺、俺…っつても詐欺じゃねぇぞ。……そう龍。お前さ今、暇だろ?……そんなのいいからよ〜、今から十三の家に来いよ。ちなみに大至急な。」

龍崎は受話器を置きソファーに戻ってきた。