「俺も行くわ。」 天野君が立ち上がる。 …ほら、やっぱ足痛むんだ。 でも…聞かないからな… 手当てした次の日には、みんなに怪我したのを知られたくないからって ほどいてあったくらいだからな… 「…分かった。頑張ってね。」 「ん。」 「あ、あと…」 「なに?」 「…無理はしないでよね。」 あたしがそう言うと天野君は笑いながら 「はいはい。」 とだけ言って歩いて行った。