「…頑張ってる割には…全然役に立ってないし…それに「じゃあ」


あたしが言い終わる前に天野君が静かに言う。


「…次の大会では絶対勝つ。それで…風香が役に立ってる証拠になるよな?」


「えぇ?」


「こーやって今日も練習付き合ってもらったし。…文句ないだろ?」


「いや、文句というか…」


「決まり。…俺は…お前のために絶対勝つから。」


ドキッ


今まで以上に真剣な目であたしを見ている天野君。


そんな天野君に…ドキドキする…