ひそひそと話すあたしたち。
「だって…天野君っていったら、浅田さんと並んでこの学校のツートップのイケメンじゃん！」
興奮気味で言う久美。
ちなみに浅田さんっていうのは一個上の三年生でバレー部のキャプテン。
そのせいもあって男子バレー部はカッコいいというイメージのせいか、ファンも多いらしい。
まぁ…あたしは興味ないけど。
それに…部活には入る気ないし…
と思ってたのに、
「天野君！じゃあ風香をよろしくお願いしまーす！」
「え!?ちょ、ちょっと久美！勝手になに言って…」
「風香、頑張ってね！」
そして背中を押され、久美は帰っていった。
「じゃあ、行こうぜ。」
ちょ、ちょっと！
あたし、承諾してないんだけど～！
なんでこんなことに!?
