「あ、じゃあ千羽鶴折らない!?」



「「千羽鶴?」」



麻衣先輩の言葉に首を傾げるあたしとともちゃん。



「あぁ…言ってなかったわね。毎年インターハイにいくときには、その応援の品として部員に千羽鶴を送るのよ。」



へぇー…そうなんだ。



「しかも、ただの千羽鶴じゃなくて…紙に“勝”って文字を書いてから折るの。なんか良さそうじゃない?」



は、はぁ…



「じゃあ、それ折りましょうよ!どーせスコア付けまで暇な訳ですし…それにインターハイまであと1週間ちょっとですから、ちょうどいいんじゃないですか?」



ともちゃんがそう言って千羽鶴折りが始まった。