☆★☆★☆★☆ 「…うまいな。」 天野君は、手当てをしているあたしの手を見てそう言った。 「別に。これくらいなら…よし、出来た。」 「サンキュ、水谷。」 まったく…指を3本同時に突き指って…何やってんのよ、ほんとに… 「…じゃあ、俺練習戻るな。」 「え?その指で大丈夫なの?」 あたしは歩き始めた天野君に言った。 「平気だって。こんなのしょっちゅうだから。」 天野君は笑いながら言ってるけど… ほんとに大丈夫かな…