この結婚は政略結婚だ。

あまり力を持たない小貴族であり、田舎に住むラザード家と広大な土地を持ち、権力もある領主との結婚。

私は小貴族だが血筋は由緒正しく、見目麗しいと噂され、領主は乗り気でこちらにも利害があるからとんとん拍子に話は進んだが私の意見は一切入らない。

しかも、相手は十も年上だ。

でも、私は臆病だからお父様とお母様には意見ができずにいた。

そんな自分が嫌だった。


だから、今までの自分を捨て変わろうと思った。