「やだ」

でたよ…。
…幼稚園児かっつーの!
あんたが嫌なんだったらわたしだって嫌だ。って感じだよ!

「神田に拒否権なんてないから。来て」

わたしは、先生に腕を掴まれ教室の外に連れていかれた。

「ちょっ!いやっ!はっなしてぇ!」

先生についていくのがなんか悔しくて、必死に抵抗した。

でも先生には、そんなの全く効かなくて。

バンッ

先生が数学準備室を勢いよく蹴った。
正直、なんだかそれが怖くって全身が鳥肌と化していった。

「嫌だっ!放してください!先生っ!」

そう言っても、先生は手を放してくれなくてそれどころかどんどん力は強くなっていく一方でもう泣きそうだった。