そしてキミは花になる



「神田~。神田愁芭いるか~?」

まぁたあいつか…。
気分が乗らなかったわたしは、小さく舌打ちすると席を立った。

「ごめん。行ってくるね?」

ニコニコと手を振り返してくれるちはるにまたまたときめいた。

男はみんなこーゆー子が好きなんだろうな。

「なんですか…」

ってかいい加減、緒方先生が来ればいいと思うんだけど。
そして、なんでこの人なんかな?

「俺が来た瞬間嫌な顔すんのやめてよね!」

無視だ。無視。
しかもしゃべり方がナメクジ並みにキモい。

「なんですか?」

わたしは、めんどくさくなって言葉をリピートするだけにした。

「え?俺の話はスルー?まぁ…いっか。…でな?緒方先生がどうしてもお前に頼みたいって言ってたぞ?」

はぁぁあぁ?
…イラッ

「緒方先生が直接来ないと行きません!って言っとけ!はげ!!」

罪のない小早川先生に八つ当たりをして、スッキリ…

…は、してないけどとりあえず自分の席に戻った。