そしてキミは花になる




そう言った。


「結果は、どうであれ、理由はなんかあんじゃねーの?

愁芭の話聞いてたらそこまでひどいやつに感じないけど」


そうだよね。

「でも…」

怖い…。
会うのすら辛い。

「よし分かった!!

俺が学校にいる間だけ愁芭の彼氏やってやるよ」


…。

「へ?」

どっどーゆー意味?
なんで雄が彼氏になるの?

「だから、そいつを妬かせんだよ!それにその友達とも一緒にいづらいんだろ?一緒にいれるだろ?彼氏なら。」


そんなところまで考えてくれてたんだ。

神様。
優しい幼なじみをありがとう。

わたしの涙腺がどんどん緩くなっていく。

「雄、ありがとう」

雄に全力の笑顔を向けたら、少し顔が赤くなっていた。