「愁芭」
わたしの部屋だっ!
しかもこの声は、
「雄っ」
なぜか無性に会いたかった雄だった。
「愁芭、どうしたんだ?具合悪ぃの?顔も大変な事になってんぞ?」
雄の声を聞いた瞬間また涙が出てきた。
「愁芭の好きなプリンと三矢サイダーかってきたけど」
わたしは、我慢できなくなって小さな机の前に座った雄に布団からでて抱きついた。
あ…。
雄の温もりだ…。
また涙が出てきた。
「えっ!?ちょっ愁芭!!??」
雄がビックリしている声を無視してきつく抱きついた。
そんなわたしを雄は、何も言わずにただ背中をさすってくれた。

