「おっ!神田っ!いいところにいたな!」


わたしは呼ばれた方を振り向くと、小早川先生が立っていた。

「緒方先生に頼まれてる問題なんだけど、ちょっと緒方先生に届けてくんない?」

頼まれた瞬間に分かった。

わたしと先生の問題だ。


いつもならめんどくさがって全力で否定するけど…


「分かりましたっ!」

わたしが承諾したのに驚いたのか一瞬目を見開くと、そのあとは微笑んだ。

「よろしく~」


手をふりながら行ってしまった小早川先生。


つかみ所のない人だなぁ…。

嫌いじゃないんだけどね?

っというか、生徒からの人気はすごい。

特に女子。
結構、ホンキの人もいるみたい。