「あ゙…ヤバい…」


あるんだね?
授業…。

「授業忘れちゃうほど必死だったんだよー」


え…?
それって…?

いやいやいや!
まっさかぁ!!

変に妄想すんのやめよっ!
期待すんのバカらしいし。


「じゃぁ先生?」

「ん?」

優しく答えてくれる先生。

「先生の一時間をわたしに借してくれませんか?」

先生と喋ってみたい。
そんな気持ちがどこからともなく芽生えてきた。


「うん、僕も神田(かんだ)さんと話したい」


本当に…
人懐っこい人…。


わたしは、知らぬうちに先生の優しさに癒されてたのかもしれない。