と言っているうちに、学校に到着。


今までの20分という記録を大幅に更新して、15分という驚異的な速さで学校に到着したあたしは、教室についた頃もまだ息切れをしていた。


「あー、つかれた。」


「大丈夫、芽依?珍しいね。遅刻ギリギリなんて。」


「いやぁ、色々あってね。あはははは……」


「へぇ。ま、とにかくお疲れってことで。」


「ハハッ、ありがと……」


今、あたしに話しかけてきたのはあたしの親友で幼なじみの

東雲 飛鳥 (しののめ あすか) ♀


パッチリした大きな目に、スッと通った鼻筋。髪はブラウでふわっとしたセミロング。


早い話、超美人さんです。はい。







ってか、あたしの周りってなぜか美形が多いんだよね。


お父さんにお母さん、弥生、美月、飛鳥、あと、いつも一緒にいる友達2人。その二人はあとで紹介するとして───


そんな彼らに比べ、


腰の近くまである、ながーいオサゲに、これまたながーい膝下10センチくらいあるスカート。さらには分厚い瓶ぞこメガネをかけたあたしは、まさに"THE地味子の鏡"。


だって、髪おろしてたら邪魔だし?スカート長いほうが日焼けしにくいし?コンタクトつけるの怖いし?


それに何より、自分のブサイクな素顔さらさなくていいからね。