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ジリリリリリリリリリリリリリリリ


「うわぁ!!!」


大きな目覚ましの音で飛び起きる。


鼓膜が破れるかと思った……


この間買ったけど、 やめとけばよかったかなぁ?


まあ、この大音量のおかげで学校に遅れずに済んでるんだけどね~。



…それにしても、ほんっと変な夢。しかも、いつか必ず会えるよって。でも、声かっこ良かったし、ちょっと会ってみたいかも。


そこまで考えて、ブルブルと頭をふる。


「何本気にしちゃってんの、あたし?


あれは、ただの夢だっての。ばっかみたい。」


夢のことなんて忘れて、 早く学校に行く準備しなきゃ。


布団の中からもぞもぞと這い出し、ふっと時計を見ると、


只今、8時05分。ちなみに学校が始まるのは8時半から。家から学校まで、自転車使っても、速くて20分かかる。


つ・ま・り………




「遅刻するーーーーーーーーーーー!!!」