【短】本命チョコはキミだけに。





【絢斗サイド】



『はぁ?今年からは本命チョコしかあげないって決めたから義理チョコは誰にもあげないっ』



俺の幼なじみ、萌愛の言葉が頭の中をグルグルと回る。




「誰だよ萌愛の好きなヤツって……」




くしゃくしゃと自分の髪の毛を触って、ベッドに寝転ぶ。



俺って本当、素直じゃねぇよな。
小さいときから萌愛のこと好きなくせに……。




「誰にチョコ、あげるんだよ……」




毎年毎年、なんやかんやで萌愛は俺に義理チョコをくれてた。



なのに、今年からはもうチョコなしか……。



毎年、萌愛には言ってねぇけど萌愛のチョコしか受け取ってない。
渡されてもずっと断ってたし。



じゃあ今年はチョコ0個か……。



萌愛のチョコ以外、受け取るつもりねぇし。



「………」



俺のバカ。
なんで素直に好きって言えねぇんだよ。



そんな自分に腹が立って仕方がなかった。