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その日、お酒を飲み始めたママと麗華さんと名取さんは、すっかり酔っ払って。

三人で遅くまで騒いでいた。


騒ぎ疲れた三人の酔っ払いは、結局リビングで寝入ってしまったから、あたしと司が、ママを寝室へ運んで。

麗華さんを、客間に敷いた布団の上に寝かせて。

名取さんをリビングのソファに寝かせ、毛布をかけた。



やれやれ、と、マグカップに熱いコーヒーを入れて、あたしの部屋のクッションに腰を下ろす。


「なんだか、長い一日だったね」


「まったくだ」


司はコーヒーを一口飲んで、マグカップをことりとテーブルに置いた。