「それに、優しそうだし、素敵だよ、上条司は!」


それからも、玲奈は、

いかに上条司が素敵かを力説していたけれど。


あたしは少し、上の空。



あたしの意識は、壁に貼られたポスターの中の、

良くんに向かっていた。