~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~

これは仕事。

タレントをやっていれば、ドッキリを仕掛けられることなんて、よくあること。

誰かを責めるようなことじゃない。


「ただ、司が死んじゃったと思ったときのショックが抜け切れなくて」


「うん、ごめん」


司が腰をかがめて、あたしの頭を抱き寄せた。

あたしは、司の背中に手をまわし、

「うう~っ。生きてて良かったよぉ」

と、また泣いてしまう。


「えっと……?」


あたしと司の仲を知らない名取さんが、少し困惑した様子で、あたしたちの様子を見ていた。