~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~



司がスタッフに、

「すみません、ここの片付け、ちょっとまりんちゃんが落ち着いてからにしてもらえますか。少し時間下さい」

そんなことを言って、スタッフには一旦スタジオから出て行ってもらった。


司と、名取さんと、あたしだけがその場に残る。

椅子に座らされたあたしの前で、司が頭を下げた。


「ごめん、本当に、ビックリさせて」


司が謝ると、名取さんが慌てて首を振った。


「いや、上条くんが謝ることじゃないから。
この仕事を引き受けたのは、俺だし。
むしろ、俺が謝らないとな。
まりんちゃんがそんなに泣くとは思わなかったんだよ、ごめんね」


「……二人とも、別に悪くないよ」