はっきり言って、あたし、

この状況にはいまだに抵抗感がある。



まぁ、当然だと思うのよ。

だって、

服を着た大勢の人の前で、

たった一人で白いビキニ姿をさらしているんだからさ。

そりゃ、恥ずかしいってもんでしょ。


ああ~、もう。

ああ~、もう。

ああ~、もう!


恥ずかしいよぉ……




まぁ、そうは言っても、

それなりに慣れてはきているみたいで――


「まりんちゃん、そこでちょっと髪をかきあげてみて!」


カメラマンの要求にも、

笑顔で応じられるあたしがいた。