あたしは、司の背中に抱きついたまま、小さく深呼吸をして。
きゅうっと腕に力を込めて、気持ちを伝える。
「あのね、司。あたしね、司が元気に生きてるだけで幸せだよ」
司は、ワケが分らないといったように
「唐突に、何の話だよ」
と言った。
「ハワイで沙織さんが言ってたじゃない。
自分の想いが伝わっても伝わらなくても、好きな人が元気に生きていて、その姿を見られるのは、それだけで幸せなことだって」
「……」
「あたしね、司が好き。
いつから好きになったのか、自分でも分からないけど。
大好きなの、司が」
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