沙織さんは、少し言いづらそうな声で、話を続けた。
「控え室で、優奈ちゃんが上条くんに告白して、断られるところ。
たまたま見ちゃったの。
でね、そのあと優奈ちゃんが、
『思い出にするから、最後に一度だけ抱きしめて欲しい』
って頼んだのよ。
でも、上条くんはそれも断った。なんて言って断ったと思う?」
「さぁ。なんて言ったんですか?」
「『プライベートでは、本当に好きな子しか抱きしめられない。だから、ごめん』って」
「……」
「ねぇ、本当に好きな子しか抱きしめないって言った上条くんが、好きでもない子にキスすると思う? ただの同情で」
「……」
「控え室で、優奈ちゃんが上条くんに告白して、断られるところ。
たまたま見ちゃったの。
でね、そのあと優奈ちゃんが、
『思い出にするから、最後に一度だけ抱きしめて欲しい』
って頼んだのよ。
でも、上条くんはそれも断った。なんて言って断ったと思う?」
「さぁ。なんて言ったんですか?」
「『プライベートでは、本当に好きな子しか抱きしめられない。だから、ごめん』って」
「……」
「ねぇ、本当に好きな子しか抱きしめないって言った上条くんが、好きでもない子にキスすると思う? ただの同情で」
「……」

