「……ちゃん、まりちゃんってば」 良くんが、あたしの肩をたたいた。 「あ、えっと、何?」 「なにボーっとしてるの」 「ううん、別に……あの、ちょっとこの店内の暖房、ちょっと強いみたい。あたし、外で涼んでくるね」 そう言って、席を立った。