あたしの前には、にこにこ笑いながらお味噌汁を手にする良くんが残った。


「ああ、頭いたい……」


あたしがため息をつくと、良くんが

「大丈夫!?」

といすから立ち上がり、あたしのところへ駆け寄ってきた。


良くんは、左手をあたしの肩にかけ、右手であたしの前髪をさっと上げると、


「熱ある?」


と、自分の額をあたしの額にこつんとあててきた。


「!?!?!?」