そういえば、名取さんはどこに行ったんだろう。 スマホの充電が切れそうだからと、予備のバッテリーを取りに車に戻ったきり、 帰ってきていない名取さんを探すことにした。 少し歩くと、建物の影にたたずむ名取さんの背中が見えた。 「なと……」 声をかけようとして、躊躇した。 名取さんの視線の先に、 他のスタッフと話しをしている沙織さんの姿が見えたから。