~グラビアアイドルが芸能界でキラキラな恋に落ちちゃった場合~

「認めたくないの?」


「そういうわけじゃないけど……」


「ないけど、何?」


あたしは、手に持ったドーナッツを顔の前まで持ち上げ、その穴の中から、壁に貼ってあるM4のポスターの、良くんを見る。


「もしあたしが司のことを好きになってるんだとしたら、あたしの良くんへのこの気持は、いったい何なのかなぁって」


良くんのことが大好きだった気持ちも、良くんに会いたくて芸能界に入った気持ちも、何ひとつ変わっていないのに。

良くんと再会したいと願ってるこの気持ちだって、今も何ひとつ前と変わっていないのに。