「ウサギってさー……」 司が、窓の外に目を向けたまま言葉を続けた。 「『さみしいと死んじゃう』とか言われてるだろ? あれって、本当なのかなぁ」 「んー、さみしくて死ぬ、というよりは、さみしいことがストレスで、ストレスがたまると死んじゃうみたい」 「そっか。……でもさ、さみしくて死ねるなら、むしろ幸せだと思う」 「え?」 「人間は、どんなにさみしくたって、生きつづけなくちゃいけないんだから。……だから、辛いんだ」 「そうだね」