お前の血を吸わせろ

「………」


「信じられねーよな」


彼は力が抜けたままの凛の手首をとった。


「よっと……」


「…………や、やめて!!」



口の拘束が外れ、放心が戻った凛は、手首を引き剥がそうとするが、びくともしない。
掴まれたまま、だ。


「いや!やだやだ!!化け物!!」


涼しげな顔をしていた彼の顔が、眉毛が、ぴくりと動いた。

しかし、そのまんまの表情。



凛の手首を、口に近づけた。