お前の血を吸わせろ



………顔をあげると、女は気を失っているようだった。


俺が噛んだ2ヶ所から、とくとくと赤い液体がつたっている。


唇についた女の血を手で拭う。


……結構吸っちまったな。




美味だった。


これ以上無いほどの、至極の味。


俺はいままで、これほどの血を味わったことがなかった。


気を失った少女の、肩より少し長く伸びた髪をすくう。


その髪にもキスをした。


今度は食事ではなく、尊敬と感謝のつもりで。