目の前に束ねられた学校資料を眺めながら溜め息をついた。



聖ルルージュ学園?とてつもないお嬢様、お坊っちゃま学校じゃないか。



学費の書かれたプリントの『0』の数はすごい。私立だからという問題ではない。車が買えそうである。




少女……凛はまた、なぶるようにその数字を見つめた。






ー私、こんな学校行けないよ。





………本当にタダなのかな…